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銀座駅が全面リニューアル 複雑な乗り換えを「光」で分かりやすく 無料の電源付きワークスペースも(1/3)

 東京メトロは10月16日、銀座駅など5駅をリニューアルオープンした。銀座駅には各所に「光」を基調にしたデザインを取り込み、利便性の向上を図った。16日未明に実施された報道公開から、生まれ変わった銀座駅の様子をレポートする。

64年以来の大規模リニューアル

 東京メトロは現在、銀座線の全駅のリニューアル工事を進めている。銀座線は23区を横断し、渋谷と浅草を結ぶ地下鉄路線で、丸ノ内線と並んで東京メトロの中でも最古参の路線だ。16日には日本橋、京橋、銀座、青山一丁目、外苑前で乗客が使う部分のリニューアル工事を終え、新たな駅設備の利用を始めた。

 銀座駅は銀座線、丸ノ内線、日比谷線が接続するターミナル駅で、東京メトロが管理する駅の中では乗降客が4番目に多い。今回のリニューアルは丸の内線、日比谷線部分も含め、合計で2万1500m2を工事対象としている。これだけ大規模なリニューアルが実施されるのは、前回の東京オリンピックの開催年に当たる、1964年以来だという。

光の色で路線を表現

 銀座の地下街と直結し、約90年前に地下鉄の利用が始まった銀座駅は、3路線が折り重なるような構造をしており、乗り換えが難しいという声もあった。リニューアルでは各路線を直感的に把握できる仕掛けとして「光」を活用している。

 改札口や各路線のホームには、「光柱」(ひかりはしら)という柱を各所に配置。路線のカラーに合わせた色でライトアップする。駅への入り口部分も、一部をラインカラーで照らす。

 光柱は柱を覆うガラスの板をLED照明で照らす間接照明。随所に配置することで改札口全体を路線のラインカラーで染め、どの路線に近い改札口なのか分かるようにしている。さらに、開放的で落ち着きのある駅の空間を演出する役割も担っている。

 空間を使って場所を案内する仕掛けを、東京メトロは「オリエンテーションサイン」と呼ぶ。光を使ったオリエンテーションサインは、今回の銀座駅が初めての導入事例となる。

地上と地下をつなぐ天井の演出

 銀座駅の改札口には、もう一つのオリエンテーションサインが導入されている。ホームからの階段を上った位置の天井に、地上にあるビルを描いたイラストを表示している。

 銀座の街並みから特に有名なビルをピックアップして、地上での方角に合わせて描画。銀座四丁目交差点の真下にある銀座線最寄りの改札では、有名な和光ビルやリコービルなど、交差点を囲む4つのビルが描かれている。

 この天井画にはあえてビル名を記載せず、かたちと方角だけを意識させるような仕掛けとした。特徴的な銀座のビルと地下空間のイラストをリンクさせて、乗客が出口の方角を選ぶ目安にできるようにという工夫だ。

 ビルのイラストが描かれた天井画は、時間に合わせて光り方が3段階で変化する。始発から午前7時、午前7時から午後4時、午後4時から終電までと、空の明るさに連動するように変化する仕掛けだ。

 改札口ごとに天井画や改札口全体の形状も変えている。銀座線側の銀座四丁目交差点は円形をモチーフとし、丸ノ内線の数寄屋橋交差点改札はビルを三角形に配置。日比谷線側の中央改札では四角形に配置している。この形状は、各改札口を地図上でみたときの形と合致するものだ。


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