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2月20日に開催された『ポケモンGO』のイベント「Pokemon GO Tour:カントー地方」は大盛況で、TwitterなどのSNSでも『ポケモンGO』の話題がトレンド入り、コロナ下での運動不足解消にもなるなど全盛期にも劣らない盛り上がりを見せていました。

『ポケモンGO』は、ご存じのとおり位置情報ゲームで、現実空間とポケモンを融合したARゲーム(Augmented Reality、日本では拡張現実)として名高いゲームです。自分が今いる空間にバーチャル情報のポケモンを重ねて表示、スマートフォンを通して現実の世界をバーチャルで拡張したゲームとなっています。

◆スマホアプリだけじゃない!ARの広がり

同様のゲームは『ドラゴンクエストウォーク』や『ハリー・ポッター:魔法同盟』、『妖怪ウォッチ ワールド』など、さまざまなタイトルがスマホアプリでリリースされています。

こうしたARゲームは、スマホアプリだけではありません。任天堂を忘れてはいけません。

『マリオカート ライブ ホームサーキット』といったマリオカート型のラジコンとNintendo Switchが連動したARレースゲームを昨年登場させ、話題を集めたことを覚えている人も多いかと思います。

◆約30年前に誕生、今後の発展は?

そもそもARが誕生したのは、今から約30年前の1990年。それ以来、産業や教育の分野でも大きく進化しています。生産ラインや工事現場では、メガネ型のウェアラブルデバイスが採用され、作業に関する注意点などをメガネ内に表示したりといったことも行われています。

また、google翻訳などのアプリではカメラを通して瞬時に文字を翻訳すると言ったこともできるようになっており、海外旅行や外国語の資料などを読み解く際にはとても重宝する機能だったりもします。あらゆる分野で取り入れられているARの今後の発展に期待したいところです。

このようにスマホやカメラ、ゲーム機と言った小型の電子デバイスが進化したことにより、ARはますます進化発展を続け、2007年に放映されたアニメ『電脳コイル』のような世界も、そう遠くないかもしれません。

◆ARゲームの元祖は何か?

今でこそARゲームと言えばスマートフォン等との連動型が多くなりましたが、ひと昔前はスタンドアローンの物が多く、ゲーム機単体でも十分に楽しめる製品も多数出ていました。

10年ほど前にタカラトミーアーツから発売されていた「バーチャルマスターズリアル」はARカメラが搭載されており、家の中を釣り場にすると言ったアイディアが練り込まれ、釣りを知らない初心者や釣り好きでもハマるアイテムとして話題になったこともあります。

筆者個人の意見では、最古の携帯型ARゲーム機は「Game&Watch」シリーズの『クリスタルスクリーン』シリーズだと思っています。

スケルトンの液晶でマリオがプレイでき、背景には現実世界を融合させることができ、今のスマートフォン越しのARゲームと同じ感覚で遊べるのが当時としては画期的なアイテムでした。

ただし今のように見やすいゲームではなく、背景次第では非常に見づらいゲーム機になってしまいます。

古いARゲーム機は、フリマやオークションサイトなどで簡単に見つけることが可能。気になったら、ぜひ遊んでみて欲しいと思います。 <文/板倉正道>

―[得する!使える!ガジェット裏マニュアル]― 【板倉正道】
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク