「有害な」という言葉は、特に職場において、ここ数年でかなり頻繁に聞くようになりました。

しかし、本当に有害な上司と仕事をしたことのある人間として読者のみなさんに伝えられるのは、この言葉の意味するところは「無能」「管理能力がない」「イライラする」よりもはるかに質が悪いです。

来る日も来る日も、四六時中このような上司の部下として過ごすのはメンタル面でも深刻な影響を及ぼします。

2016年のスタンフォード大学の研究でも、アメリカの職場での誤ったマネジメントによるストレスは、年間最大12万人もの死因となる可能性があることがわかりました。

しかし、上司というのは厄介なものです。上司というのは、現在の役職に就けているということは、少なくとも好ましい妥当な人間だという意味です。

つまり、その上司が有害なタイプかどうかは、必ずしも就職の面接でわかるとは限りません(もし分かったら逃げましょう)。

では、有害な上司はどうすれば見分けられるのでしょうか? また、もし今一緒に働いている上司が有害だとわかったら、どのように対処すればいいのでしょう?

有害な上司の見分け方

有害な上司を見分ける難しさは、簡単に溶け込んでいるからでもあります。

ハーバード・ケネディ・スクールの講師であるBarbara Kellerman博士は、Resume.ioのインタビューで次のように語っています。

悪い上司は、良い上司と紙一重のところがあります。一般的に、両者共に知的で、エネルギッシュで、権力や成功への強い意欲や決断力、そして決意を表します。

Kellerman博士は、著書『Bad Leadership: What It Is, How It Happens, Why It Matters』の中で、有毒な上司の7つのタイプを特定しています。

無能な上司は、自分の仕事がうまくできない、もしくは進んで仕事をしない。

頑固な上司は、強さと柔軟でないことを混同している。

節度のない上司は、自己認識や自己管理ができていない。

無情な上司は、共感力や親切さに欠ける。

堕落した上司は、自分の利益のために盗んだり、騙したりする。

偏狭な上司は、排他的で派閥意識が強い。

嫌な上司は、権力や支配力を増すために苦痛を与える。

有害な上司の対処法を突き止める前に、自分の上司のタイプを検証するのがいいでしょう。

このResume.ioのフローチャートで見分けることができます。

有害な上司のタイプ別対処法

自分の上司がどのタイプかを見極めたら(もしくは、少なくともいくつかに絞り込んだら)、以下のResume.ioによる各タイプの有害な上司に対処する戦略が役に立ちます。

無能な上司

このタイプの上司は、自分の仕事をするのに少々手助けが必要な傾向にあります。

率先して上司を手助けすると、特定のプロジェクトを主導する立場にあなたを据えながら、自分が楽になるようにするでしょう、とHarvard Business Reviewの記事でAmy Gallo氏は書いています。

頑固な上司

当然、誰もが損をするのは嫌で、得する方がいいに決まっています。

ですから、意見を曲げない上司に対処する場合は、自分が通したいことの見せ方を変えて、あなたの提案した調整を上司がやらなければ、何かを失うように感じさせればいいのだと、マネジメントの専門家Dan Rockwell氏は説明しています。

節度のない上司

現在の(理想的でない)状況を、学びの機会として捉え直しましょう。たとえば、上司が声を荒げる場合は、それを鎮める方法を学ぶチャンスだと考えるのです。

無情な上司

どこから始めればいいかわからない場合は、1対1のミーティングをしてもらうように頼みましょう。そうすれば、自分の課題を明確に伝える機会になります。

堕落した上司

Financial TimesでMichael Skapinker氏が、堕落には数で対抗できると書いています。心配事を共有し、直面する特定の状況に対処する計画を一緒に立ててくれる同僚を探しましょう、と提案しています。

偏狭な上司

Harvard Business SchoolのLisa Chase氏によると、このタイプの上司の元で働いている人は、慈善寄付やボランティア活動、環境に優しい方針の提案など、社会的責任に取り組む方向に会社の社風や社内文化を変えていきましょう。

嫌な上司

職場環境はそれぞれ違うと思いますが、小さなことでも自分の態度を明確にできるような場合は、今がその時です。

人事担当者とのミーティングを設定し、人事に問題に関心を持ってもらうようにすることがわかりやすい出発点です。

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Source: Stanford Business, Harvard Business School, Amazon.co.jp, Resume.io(1, 2), Harvard Business Review, Leadership Freak, Financial Times, Ladders

Elizabeth Yuko- Lifehacker US[原文]