記念貨幣や切手を売ろうと思った場合、メルカリとヤフオク!どちらが良いでしょうか。ここではコレクターアイテムを売る場合のコツや注意点を解説します。

キャッシュレス決済が普及しても、記念硬貨を求める人は約4割

何かの記念に発行される記念貨幣。キャッシュレス決済が普及して貨幣を使わなくなっている中でも、記念の貨幣などを買いたいと考える人は少なくないようです。

「ナビナビクレジットカード」を運営するエイチームフィナジーが実施した「記念貨幣とキャッシュレスに関する意識調査」(※)によると、記念貨幣を買いたいと考えている人は約4割で、その理由としては「記念として持っておきたいから」が9割以上とダントツの回答を得ました。

記念貨幣は通常の支払いでも使うことができるのですが、そこでは使わずにずっと保管しておくという考えが根強くあるようです。

(※)2021年4月14〜15日の期間、全国10〜60代の男女441名を対象にインターネット上で実施

記念貨幣や記念切手は人気のカテゴリー

大きなイベントや出来事に合わせて発行されることが多い記念貨幣や記念切手ですが、「限定」ということもあってコレクションアイテムになりやすいのは事実です。そしてコレクターは、かなり前のものを探すことも少なくありません。

例えば記念切手の場合、今から50年以上前に発行された切手もあります。そういうものは通常の市場で手に入れるのはほぼ不可能です。そのためフリマアプリやヤフオク!などのネットオークションを使うことになります。

コレクターアイテムとしての貨幣や切手などはヤフオク!で

とはいえ、個人間取引で考えると、実はヤフオク!しか買う場所はないのです。というのもメルカリやラクマ、PayPayフリマなどのフリマアプリでは、貨幣や切手の出品を禁止しています。
ヤフオク!の場合には出品のカテゴリーにしっかりと切手と貨幣があるので、出品禁止物ではありません。ただし日常的に使っている通貨や切手など希少性がないものに関しては、出品が禁止されています。

参考:ヤフオク!「現金等を取得させることを目的とした出品について」

コレクターアイテムはヤフオク!が強い

フリマアプリでは貨幣や切手の出品が禁止されていることが大前提ですが、コレクターアイテムならヤフオク!という考えがかなり浸透しています。個人間取引の市場としてはメルカリよりもヤフオク!の方が歴史が長く、コレクターはずっとヤフオク!で欲しいものを探してきたのだと思います。

買う人がいるから出品しよう!となって、商品がどんどん充実していくるという単純な流れがあるように感じます。この循環がずっと続いているから、いつの間にか「コレクターアイテムならヤフオク!」が定着したのではないでしょうか。

目利きがいるので適正な価格で買ってもらえるという安心感

出品者がヤフオク!を使うメリットは他にもあって、正当な価格まで値段が上がっていくオークションの仕組みがあるからです。出品者がその商品の相場を知らなくても、ユーザーたちが適正な価格まで上げていってくれるというわけです。なので、相場がよく分からない商品などはヤフオク!に出品されることも少なくありません。

コレクターアイテムをできるだけ高く売るコツ3つ

ここからは記念硬貨や記念切手など、販売された時期がかなり昔で希少価値が高いようなコレクターアイテムを出品する場合のポイントを3つ紹介していきます。
▼1. 商品の状態を事細かく説明発売されたのが数十年前というようなアイテムは、状態が必ずしも良いわけではありません。多少汚れや傷等があることも少なくないので、できるだけ細かく状態を書くようにしましょう。買う側も、かなり昔のものなので完璧な状態ではないことは心得ているはずです。だからといって状態を明確に書かないと、買う側は不安になりますよね。

出品者に質問等はできるのですが、商品説明が丁寧ではない出品者の場合、なかなか質問がしにくいという心理的な壁もあります。そのためなかなか買い手がつかない(入札されない)ことも少なくないのです。

▼2. どのくらい発行されたのか、どのくらい作られたのか数量を書く記念に発行された絵画平野切手の場合基本的には数量が限定されているものが多いです。数が少なければその分希少性が高くなり、価格も上がりやすくなります。そのため当時どのくらい発行されたのかを書いておくと、購入するように希少性をアピールすることもできます。ただし、調べても分からない場合には、発行された数は特に書かなくても問題ありません。
▼3. 商品は素手で触らないヤフオク!のコレクターアイテムの出品を見ると、商品に全て触っていないことが分かるような写真が掲載されています。例えば白い手袋をして商品を持っている写真もありますよね。また記念切手など裏側も見せたい場合には、丸まらないように端をピンセットで抑えているような写真も掲載されていることがあります。

かなり昔のものなので丁寧に扱っていますという出品者の心遣いがよく伝わってくる写真だと筆者は考えています。買う側としても、そのような心遣いがなんだかありがたいんですよね。実際に全て触ると皮脂がついて汚れてしまうと考えるコレクターもいるので、全て触らないという気遣いを見せることも好印象につながります。コレクターアイテムやマニア向けのアイテムが揃っているヤフオク!。価格が上がっていくオークションという仕組みをうまく活用することによって、相場が分からなくても安心して出品することができますね。
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))