GoogleはChromeにおいてプライバシー侵害のリスクがあるサードパーティーCookieを、2022年までに廃止する予定であると発表していました。しかし、このスケジュールが変更され、廃止目標が「2023年末」までとなったことが明らかになりました。Googleは段階的廃止を行っていくとしており、そのスケジュールが公開されています。

An updated timeline for Privacy Sandbox milestones

https://blog.google/products/chrome/updated-timeline-privacy-sandbox-milestones/

The Privacy Sandbox: Technology for a More Private Web

https://privacysandbox.com/static/images/privacy-sandbox/hero/privacy-sandbox-hero.png

2020年、Googleは2年以内にChromeでサードパーティーCookieを廃止すると発表しました。サードパーティーCookieはターゲティング広告の表示に使用されますが、企業がユーザーの行動を広範に追跡できるとして、近年はプライバシー侵害のリスクが懸念されています。

Chromeは2年以内にサードパーティーCookieのサポートを廃止する方針 – GIGAZINE

GoogleはサードパーティーCookieに代わる新しい広告の仕組みを、ウェブ標準に即し、オープンソースで開発しようとしています。プライバシーサンドボックスというプロジェクトの中で議論が進められ、新システムで採用する仕組みの有力な候補として、記事作成時点で「FLoC」というWeb APIがテスト中です。

FLoCは「ターゲティング広告の精度を高めながらも、ユーザーのプライバシーに配慮する」という目的で作られているもの。具体的な仕組みは以下から読むことができます。

Googleの新しい広告システム「FLoC」はどのような仕組みで動作するのか? | GIGAZINE.BIZ

しかし、FLoCは多くの企業や組織から問題点が指摘されており、またアメリカや欧州で独占禁止法違反の疑いで調査がスタートしています。

Googleが開発中の新システムを早くも欧州委員会が独占禁止法違反で調査 – GIGAZINE

by Thomas Hawk

このような状態を受けて、Googleは当初の「2022年までに」という目標を変更し、サードパーティーCookieの廃止目標を「2023年」にすると発表。Googleは、新システムの開発を「フォーラムでの議論」→「テスト」→「実装の準備」の順に進めており、開発プロセスが終了した後に、サードパーティーCookieのサポートを以下の2段階で廃止する予定とのこと。

ステージ1(2022年後半に開始):

テストが終了し、ChromeでAPIがリリースされた時点で、ステージ1の開始が発表されます。ステージ1はパブリッシャーと広告業界がサービスを移行するための期間で、9カ月を予定。Googleはこの間で得られたフィードバックを基にステージ2へと進みます。

ステージ2(2023年半ばに開始):

2023年末にChromeでサードパーティーCookieが完全廃止できるよう、2023年半ばから3カ月かけて、段階的にサポートが廃止されます。なお、Googleは近い内により詳細なスケジュールをプライバシーサンドボックスの公式サイトで公開する予定だと述べています。