写真や動画などを投稿してコミュニケーションを取ることができるSNSのInstagramは、若者を始め世界中の人々に利用されています。Instagramを所有するFacebookは「未フォローの10代の若者に大人がメッセージを送ること」を禁止するなど、若者の保護に努めていますすが、新たに内部情報が流出し、以前からFacebookは「Instagramは10代の若者にとって有害」と認識していたことが明らかになりました。

Facebook Knows Instagram Is Toxic for Teen Girls, Company Documents Show – WSJ

https://www.wsj.com/articles/facebook-knows-instagram-is-toxic-for-teen-girls-company-documents-show-11631620739

Facebook documents show how toxic Instagram is for teens: WSJ

https://www.cnbc.com/2021/09/14/facebook-documents-show-how-toxic-instagram-is-for-teens-wsj.html

Facebookは以前から「Instagramが若者にどのような影響を与えるか」という調査を行っており、その結果を社内用の掲示板に投稿していたのですが、海外紙のウォール・ストリート・ジャーナルはこの内部情報を新たに入手。調査結果には「10代の少女の32%がInstagramで不快な思いをしたときに体調を悪くした」「自殺を考えた10代の若者のうち、イギリス人の13%とアメリカ人の6%はInstagramに原因があるとしていた」などの報告が記載されいたとのことです。

調査結果はまた「Instagramにはユーザーが最高の瞬間だけを共有する傾向や、ユーザーが自分を完璧に見せることへのプレッシャーがある。中毒性の高い製品は、10代の若者を摂食障害やうつ、健康被害に陥らせる負のスパイラルを生み出している可能性がある」と記しています。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、この調査結果はFacebookの幹部らによってチェックされ、2020年に行われた社内向けプレゼンテーションで引用されたとのこと。しかし、10代の若者についての問題が報告されているにもかかわらず、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが「SNSを使用することでメンタルヘルスに有益な可能性がある」と発言していることに加え、13歳未満の子ども向けInstagram構築の計画が発表されていることから、Facebookが問題の本質を理解していない可能性をウォール・ストリート・ジャーナルは指摘しています。

Instagramのアダム・モセリCEOは直近に行われたインタビューで「Instagramと子どもの問題に対し、慎重に調査している」と述べています。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を受け、アメリカ民主党のロリ・トラハン氏は子ども向けInstagramの計画をすぐに放棄し、若者の保護に集中するよう求めたほか、下院エネルギー・商業委員会のマクモリス・ロジャース氏は「Facebookや他の大手テクノロジー企業の製品は子どもたちに与える害に関連しているため、我々は透明性を要求し続ける」と述べました。