2022年がスタートした。この1年を実りあるものにするためには、自己成長に向けた努力が欠かせない。そこで今回は、2021年に多く読まれたビジネス書を紹介したいと思う。一冊読破するごとに、思考や行動がブラッシュアップされていくはずだ。

■2021年最も読まれたビジネス書ランキング

紹介するのは、経営者やビジネスパーソンなど向けの書籍の要約サービス「flier(フライヤー)」が発表した「2021年最も読まれたビジネス書ランキング」である。

同サービスでは要約を公開している書籍が2,600冊に上り、その中から有料会員による閲覧数が多かった順に書籍をランキング化した。集計期間は2020年12月1日〜2021年11月30日となっている。早速結果を紹介していこう。

■1位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』

1位に輝いたのは『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』。2021年に発売された新刊ではなく、2017年発刊のビジネス書だ。発刊部数が伸び続け、30万部に迫る勢いである。

この書籍では「すぐやる人」と「やれない人」の習慣を、「思考」「自分を動かす」「周囲を動かす」「感情マネジメント」「体調管理」「時間・目標管理」「行動」といった切り口で分析し、説明している。例えば、「思考」に関しては、「すぐやる人はラクに自分を動かし、やれない人は無理やり自分を動かそうとする」「すぐやる人は頭の中を空っぽにし、やれない人は頭の中で処理しようとする」といった具合だ。

著者の塚本亮氏はflierのランキングを受けてコメントを寄せており、「『やらなきゃいけないこと』を上手く片付け、『やりたいこと』をやる時間を増やしていく。これが、より充実した毎日につながっていくのではないかと思う」と述べている。

■2位:『学びを結果に変える アウトプット大全』

2位は『学びを結果に変える アウトプット大全』だ。発刊は2018年である。こちらも新刊ではないのに上位にランクインしている。ちなみに、2019年のランキングでは1位、2020年は5位だった。

アウトプットという英語は日本語では「出力」という意味だ。著者の樺沢紫苑氏は精神科医で、脳科学に裏付けられた「伝え方」「書き方」「動き方」を説明している。「自分の考え方が部下にうまく伝わらない」などと悩んでいる経営者にうってつけの1冊だと言える。

本著では、アウトプットの基本法則として「2週間に3回使った情報は、長期記憶される」「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」などと説明している。余談だが、書籍の中では「悪口はネガティブ人生の始まり」とも強調している。

■3位:『人生を変えるモーニングメソッド』

ランキングの中では唯一の外国人著者の作品となったのが『人生を変えるモーニングメソッド』だ。「朝の過ごし方」に特化した一冊で、自分を変えるためにすぐにでも実践したい工夫が多数紹介されている。

日本だけではなく世界各国でベストセラーとなっており、「起きたい気分」になる5つのステップや、日記を読み返すこと、たった10分の読書、といったメソッドが紹介されている。

■2022年を読書の1年に

ちなみに、flierの2020年のランキングも1〜10位まで紹介しておこう。

普段あまりビジネス書を読まない人は、まず「読みやすそうだな」と思った書籍から手にとってみよう。

最近は「脱スマホ」のために、あえて本を持ち歩いている人も多い。経営者の中には忙しくて本を読む時間がないと感じる人も多いと思うが、自己成長のためにも、スマホ依存による疲れ目を解消するためにも、2022年は読書の1年にしてみてはいかがだろうか。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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