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ファッションは 海藻繊維 のメリットを宣伝しているが、その科学的な裏付けは?

ファッションは 海藻繊維 のメリットを宣伝しているが、その科学的な裏付けは?

ルルレモン(Lululemon)は、2000年代初頭に、シーセル(SeaCell)という企業が作った海藻由来の繊維を最初に使い始めた企業のひとつである。ルルレモンは、この素材にストレスを軽減する抗炎症作用や抗菌作用があるとネットで宣伝していた。しかし、2007年のニューヨーク・タイムズ(New York Times)の調査でシーセルの繊維をテストしたところ、そのような医薬的主張を裏付ける証拠は見つからなかった。それどころか、ニューヨーク・タイムズのテストでは、海藻が繊維に含まれていることを示す要素すらまったく見つからなかったのである。ルルレモンは、ビタシー(VitaSea)と呼ばれる衣料品シリーズに使用しているこの繊維の取り扱いを継続しているが、マーケティングやウェブサイトからは医薬的な主張をすべて消している。その代わり、ルルレモンではこの素材の通気性と快適さを重視している。だが、レティシア・クレディディオ(Leticia Credidio)、パンガイア(Pangaia)、ブオリ(Vuori)、シーセル(SeaCell)といった他の企業は、裏付けとなる証拠がないにもかかわらず、この繊維の医薬的メリットを明白に示唆し、大々的に宣伝し続けている。科学的根拠がない効能を宣伝に使用するブランド