FTDは2019年8月に未公開株企業のネクサスキャピタルマネジメント・エルピー(Nexus Capital Management LP)の関連会社に買収され、破産を脱した。そして2020年3月、コロナウイルスのパンデミックにより米国全体でロックダウンや経済の停滞が起きたとき、チャーリー・コール氏がCEOとして指揮を執ることになった。その後、同社が一新されたビジネス戦略を実行するまでの約2年間は、同社の運営基盤を立て直す作業が行われたと、コール氏は述べる。そのうちでももっとも重要なのは、FTDと配達サービスのために提携し不満を抱いていた、全国で9000以上の花屋の会員との関係を修復することだった。コール氏は次のように述べている。「改善しなければならないことは非常に多く、腐った部分を切り捨てる作業が必要だった。破産から発生した問題のほとんどは当社が引き起こしたものか、システムの不良、引き渡しの不良、または会員への情報の不備によるものだった。これは、当社が改善する必要がある最大の課題だった。これを修正しない限り、カスタマーエクスペリエンスは良好なものにならなかっただろう」。ナットとボルトの関係