セイコーエプソン(以下、エプソン)のロボティクス事業が、2023年5月に、40周年の節目を迎えた。同社の基幹事業であるマイクロピエゾ方式によるインクジェットプリンティング事業が今年で30周年を迎えたが、ロボティクス事業は、それ以上の歴史を持つ事業だ。産業用途向けの水平多関節型(スカラ型)ロボットを中心に事業を拡大。エプソンが掲げる「省・小・精」のモノづくりを支える技術であるとともに、産業スカラロボットでは12年連続で世界トップシェアを誇るなど、グローバルに展開する外販事業としても存在感を発揮している。エプソンのロボティクス事業の過去、現在、未来を追った。