セイコーエプソン(以下、エプソン)のロボティクス事業は40年の歴史を持つ。産業用スカラロボットでは12年連続で世界トップシェアを誇るなど、高い実績を誇る事業であり、同社が取り組んでいる長期ビジョン「Epson 25 Renewed」では、ロボティクス事業をマニュファクチャリングイノベーションと位置づけ、成長領域のひとつに捉えている。エプソンにとっては、新たなモノづくり現場の創出への取り組みでもあり、その実現に向けた次世代プラットフォームの開発に着手している。2024年度以降は、その取り組み成果が徐々に形になりそうだ。エプソンが描くマニュファクチャリングイノベーションの世界を追った。