5月30日、「arrows」シリーズなどのスマートフォン(以下、スマホ)を展開するFCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)が民事再生手続きを開始した。同社は主に高齢者や子どもなど初心者層をターゲットにしたスマホでシェアを稼いでいた。しかし、円安の進行や半導体不足による原価の高騰によって携帯端末事業の収益・資金繰りが悪化した。5月15日には同様の層を狙う京セラが個人向けスマホ事業からの撤退を発表したばかり。スマホ業界の再編が進んでいる。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で、その背景を探る。