LTKが7月に発表した新しい調査では、美容製品の購入の際に、コンテンツクリエイターがどれほど影響力を及ぼすようになったかを描き出している。美容のクリエイターの影響力に寄与する、いくつかの重要な傾向がある。まず、消費者が動画を好んでいるため、多くのブランドが動画コンテンツを作成するようになったが、その一方で個人がそうした消費者の欲求に応えて利益を得るための巨大なスペースも開かれるようになった。そのうえ、クリエイターは消費者の信頼を獲得しており、LTKの調査では、ブランドやセレブリティを抑えてクリエイターがもっとも信頼できるとランキングされている。さらにZ世代の78%、ミレニアル世代の女性の61%が、クリエイターをもっとも信頼していると回答した。この調査は、2023年5月31日に米国の人口を97%の信頼度で反映した1044人を対象に実施されたものだ。「クリエイターは、ブランドが参加できるもっとも強力なオプトイン・マーケティング戦略だ」と語るのは、LTKのストラテジー&インサイトディレクター、アリー・アンダーソン氏だ。「人々はクリエイターを(意図的に)フォローしているか、クリエイターの生活をフォローする方向に一歩進んでいる。クリエイターが(美容に関することで)オーディエンスをインスパイアすると、それがそのブランドにとってインパクトのある魅力的なものとなる可能性がある」。インフルエンサーの力はネットの世界だけに存在するわけではない。ミレニアル世代の66%、一般人口の57%に対し、Z世代の約82%が店頭でクリエイターのおすすめ商品を購入している。この割合はオンライン環境でも同様で、Z世代の83%がクリエイターが勧める商品を購入しているのに対し、ミレニアル世代では71%、一般人口では60%となっている。つまり、人々が実生活で買い物をする際に推奨された商品を思い出すことができるほど、インフルエンサーのコンテンツには粘着性があるということだ。Z世代はどの世代よりもクリエイターに大きく傾倒している