メタバースプラットフォームのRobloxは順調に拡大を続けているが、同社の上層部にとって、最優先課題はやはり「ブランド」のようだ。毎年恒例のロブロックス開発者会議(RDC)が9月8日と9日の両日にサンフランシスコで開催され、選りすぐりの開発者、マーケター、ユーザーが一堂に会した。今年のRDCでは、新たなツールや機能の発表が目を引いたが、どのツールや機能にも、ブランドやマーケターが利用しやすいメタバースプラットフォームをめざす意図がうかがえた。今年のRDCで発表されたアップデートはざっと以下の通りである。まず、「ロブロックスコネクト(Roblox Connect)」は仮想空間でプライベートな交流を楽しめるコミュニケーションツールだという。次に、クリエイターにリアルタイムでアドバイスやフィードバックを提供する会話型AIの「アシスタント(Assistant)」。仮想空間でサブスクリプションを提供する機能や、3Dアイテムを販売する従来よりオープンなゲーム内マーケットプレイスの発表もあった。そして、9月からメタクエスト(Meta Quest)に対応し、10月10日にはプレイステーション(PlayStation)にも対応予定だという。米DIGIDAYはロブロックスのチーフパートナーシップオフィサーを務めるクリスティーナ・ウートン氏にインタビュー取材を行い、最新のアップデートや決定、ブランドによるロブロックスの活用方法に与える影響などについて話を聞いた。最近行われた一連の発表に関するウートン氏の発言を以下にまとめ、米DIGIDAYの解説を付記した。なお、インタビューの内容は、読みやすさを考慮して要約および編集している。◆ ◆ ◆