3月4日、感慨深い出来事が起きた。日経平均株価が初めて4万円を突破したからだ。2月22日、日経平均株価は3万9098円68銭で引け、バブル期の1989年12月29日につけた過去最高値、3万8915円87銭を上回った。34年余りにわたって長年越えられなかった壁をやっと越えたわけだ。さらに3月4日には、史上初めて4万円台に到達。終値で4万109円23銭を記録した。ついに4万円台という未知の世界に突入したのだ。時はさかのぼって89年秋、日経平均はバブル経済のピークに向かって突き進んでいた。このころ、私はとある証券会社が発行する、顧客向け日記帳の編集を担当していた。記入欄が大部分を占める日記帳。楽な仕事かとおもいきや、欄外や巻末に、細々とコンテンツがびっしりとちりばめられ、数百ページの書籍編集に匹敵する、結構ホネの折れる仕事だった。株価の変動も大いに影響する。