利便性や医療手続きの効率化を図る目的で導入された「マイナ保険証(マイナンバー健康保険証)」だが、その裏には見過ごせないデメリットも存在する。特に、現在より頻繁に持ち歩く必要が生じるため、紛失した時の手間、そして統合による個人情報管理のリスクなどは、もっと慎重に考慮されるべきである。まず、マイナ保険証は基本的に毎回受診時に提示が必要なため、マイナンバーカードを持ち歩く頻度が高くなる。デジタル庁は持ち歩くことを推奨しているが、紛失のリスクが増加する点は否めない。特に医療機関での利用頻度が高い高齢者にとっては、カードを紛失する可能性は大きな懸念となるだろう。