「フィジットトイ」という玩具の分野がある。しばらく前に大流行した、くるくる回すだけの「ハンドスピナー」なんかはその代表例だ。他にも、サイコロ状の立方体に、スイッチやボタン、つまみなどをいくつもくっつけた製品も、ひそかに流行った。これらのスイッチやボタンはどこにもつながっておらず、操作しても何も起こらない。押したりスライドさせたりひねったりする感触や音を楽しむだけのものだ。手に持っていじっていると気分が落ち着く、という人もいるだろう。実際にストレス解消の道具にもなり、うつ病や自閉症、ADHDのなどの治療用として使われることもあるという。