ソニーが12月に発売するミラーレスカメラのフラグシップモデル「α1 II」で、ある「事件」が起きた。カメラの心臓部ともいうべきイメージセンサー(撮像素子)を前モデルから流用するというのだ。カメラメーカーにとってフラグシップモデルは象徴的存在。開発に最も力が入る製品だ。ソニー、レンズテクノロジー&システム事業部の岸政典 事業部長も「初代の発売からおよそ3年半。この間、様々な技術革新があった。それら最新の技術を全て凝縮して搭載した」と話す。今回の目玉は、AIの搭載。被写体の認識率を上げることで、ピント制度を大きく向上させたことだ。しかし、センサーについては、21年3月に発売した同社初のフラグシップ「α1」に搭載した、5010万画素の積層型フルサイズセンサーと同じものを搭載するという。