
生徒に勉強を教える教師にも、様々なタイプがいます。知識の詰め込みを重視する先生もいれば、人間性を育むことを大切にする先生もいるでしょう。しかし、一見すると「どちらも良い先生」に見えるアプローチの中に、生徒の成長を止めてしまう落とし穴が潜んでいることもあって……。本記事では、ロバート・キーガン氏著『ロバート・キーガンの成人発達理論――なぜ私たちは現代社会で「生きづらさ」を抱えているのか』(英治出版)より、2つの異なる教育哲学を持つ教師たちの授業風景を分析。表面的な教え方の違いを超え、生徒を成長させられる教師と、そうでない教師の本質的な差を紐解いていきます。